第6話/先生がグチャグチャにした・・・


なんかフミの登場回数が異様に多い「家族の事件簿」ですが、今回の主役はマユねえちゃんです。

小学校入学したての頃のお話。マユの小学校入学に合わせ、オレが育った町へと引っ越してきました。
「慣れないところで、今までのお友達もいなくて平気かな?」なんて親の心配も
子供自身は「お友達がいっぱいできる!」なんてあっけらかんとしているもんです。
何の問題もなく、学校生活になじんでくれました。

学校に通い始めて数日。毎日毎日、はじめて体験をしてくるマユの話は非常に興味があります。
今日もマユに「学校で今日は何をした?」と聞きました。
マユの説明によると、なにやらプリントのようなモノをやったらしんです。
入学したての1年生だし、そんなに難しいことなんかやるわけではないんですが、
「間違えないで出来た?」と聞いてあげました。
すると元気に「名前もね、上手に書けたよ!!」と答えました。
しかし続けて。。。



マユ 「でもね、せっかくマユが名前上手に書けたのに
先生が赤いマジックでグチャグチャにしちゃったの」
オレ 「なんで? 字を間違えちゃったんじゃないの?」
マユ 「ううん。マユ間違えないでちゃんときれいに書けたよ!!」
オレ 「じゃあなんでだろうね」
マユ 「わかんない・・・」
オレ 「どんな風に先生書いてた?」
マユ 「まるくグルグルいっぱい書いて、その丸の周りもグルグル」

オレ 「マユ!! それは花マルって言うんだよっっ!!
マユ 「????」



花マルだろうとなんだろうと、自分的に上手に書けた字の上に
余計なもん書かれたことに憤慨してたのね。
いつまでももらえるもんじゃないんだから、今のうちに喜んでおきなさい。。。