第37話/通抜王(とおりぬけおう)


2月14日。さっむいなか、小学校の縄跳び大会に行きました。ほんっと寒かった、、、
みなさん、短なわって知ってます? オレが子供の頃は「長なわ」って言って
長い縄にどんどんみんなで入っていって。。。
そんなのを縄跳び大会でやりましたが、マユねえちゃん達は「短なわ」
短い縄を凄いスピードで回して、そこを飛んでは抜け、飛んでは抜け、飛んでは抜け。。。
時間内に何回飛べたかをクラスごとに競うんです。
オレが子供の頃にこれが正式競技だったら、、、クラスのみんなの足引っ張って
かなり肩身の狭い思いをしただろうに、、、よかったよあの時代の子供で、、、

寒い中、子供達は元気に縄を飛んでいきます。
目にも止まらぬ速さだよ、マジで。
なんとマユねえちゃん達のクラスは自己記録更新。
しかも上級生クラスの記録をも上回って、先生も子供達も大喜びです。
オレもしっかり応援したし、写真も撮ったし、寒いし、帰ろうかなぁ〜と思ったその時です。
高学年の短なわが始まりました。さっすがに5、6年生ともなると
2年生とは比べものにならないスピードで、
ますます「いまの時代の子供じゃなくてよかった・・・」とオレが胸をなで下ろすスピード!!
しかし驚いたのはそんなことじゃありません!!
あるクラスの一番最後に飛ぶ、かなりぽっちゃりな男の子のテクニックですっっ!!


華麗に飛んですり抜けていくクラスメートと同じペースで
縄にひっかっかることもなく、ジャンプすることもなく、
高速でまわる縄をすり抜けて行くんですっっ!!
早歩きでスーッと。。。


あのテクニックには驚きました。一瞬気づかないところだったよ。
でもよく見ると全然縄を飛んでいない。ただ通過している。
しかしこれは相当なテクだよ。普通に飛ぶ方が楽なんじゃない?ってくらい
あのスピードの縄の中を通過するのは大変なはず。。。

彼、完全に縄の動きを見切ってるね。
オレはひっさびさにいいもん見させてもらったよ。
寒い中見に来てよかったよ。







校庭の片隅でも春を待っているのねぇー