第92話/はぐれiMac改造派
〜新春スペシャル!メークドラマは終わらない!!の巻〜


さて、年末に大改造手術であたらな生命を吹き込まれ
生まれ変わったように働くiMac(Revision.B)。
Appleストアに注文したニューマシ〜ンが届くまではヨメが引き続き動かします。
改造前は、オレよりもヨメの方がこのiMacを動かしていたので
メモリ増設にHDDの大容量化で微妙に上がったスピードにもすぐに気づいたようです。

ヨメ「気持ち早くなってるよ!すごい!!」

何だかんだ言って、だんだんiMacに愛着が出てきています(笑)

さて、ヨメが使い続けていくと微妙に気になる症状が出始めました。
「パチッ」とか「ピシッ」という音と共に、画面が一瞬チラつくのです。
だんだんその音と頻度も増し、「やばいのかなぁ〜?電力不足かなぁ〜」と
本気で心配し始めた頃にまたしても「ピシッ!!」

今度はその音と共に画面が真っ暗に。。。

ヨメは「何これ?・・・どうしたらいいの???」と固まってます。
やっばいなぁ〜〜〜。。。
とりあえず起動ボタンを押してもウンともスンとも言いません。
電源などを差しなおしてもダメ。
参った。。。自分で改造したときに一番困るのがトラブルです。
基本的に自分で改造したマシン(開けて内部をいじったマシン)は、
Appleでは保証してくれません。

とりあえず自作でPC組んだり、PC関連のメーカーに勤める友人に
症状を言い、どこに原因があるのかを聞いてみる。
元々のHDDとの消費電力の違いなどでの電力不足?
電源ユニット自体の故障?
とにかくまるで起動しなくなったので、自分でも電源系が怪しいとは思ったんです。

まずは元の状態で起動するのかを確認するしかない!

「またこいつを開けるのぉ〜〜?」

かなりイヤな感じです。
しかし原因を解明するためには仕方がない。
ケーブル類が抜けていないか、HDDをもとの物に戻したらどうか?
CD-RWを外したらどうか? 全部元に戻したら???
とにかく考えられる事は全て試します。
内蔵電池がなくなった???こいつは基本的に時計やカレンダーのためにあるんだよな?

ボディー自他は開けっ放しでいいんですが、動作確認をするためには
ユニットを付けたり外したり繰り返しながらテストです。
そのうちカランカラン!とネジを中に落として大変なことになるし・・・

「あぁぁ〜〜〜夢のようだった快適iMac生活がぁ〜〜〜」

などと泣きたくなってきました。
しかしありとあらゆる事を試しても、たまに「ポ〜ン」と起動音がしましたが
そのままHDDの回転も停止し、何も置きません・・・
こうなって頼るのはAppleのサポートしかありません。
改造しちゃったけど素直に電話します。

まずは改造しているのを言わずに、どう言った状況で
どんな症状が出て立ち上がらなくなったのかを説明します。
するとAppleのサポートは当然、現在のマシンの状態を確認するために
いろいろ聞いてきます。

サポート「メモリはいくつになってますか?」

えぇ〜っと、、、Appleが動作をサポートしてるのって何MBまでだっけ???
とっさに口から出た答えは

オレ「256MBです!!」

前回書いたように、Appleが正式にサポートするのは128MBまで。

サポートの人が「Appleでサポートするのが128MBまでだというのはご存じですか?」
と聞かれる、ご存じですとも、、、とっさに質問されなければ
ちゃんと「128MBです!」って答えましたよ、、、

しかし素直に知っていることを認めるとまだ話を聞いてくれる。
Appleの修理センターで見てくれると言うのだ。
修理の申し込みをすれば、Appleの契約業者が引き取りに来て
点検をして、修理見積もりを出してくれると。。。
しかも「修理費がかかりすぎるのでやめます!」となっても
引き取りの運送料、点検料、送り返す運送料はサービスだと。。。

オレ「お願いしますっ!!」

引き取ってもらいます。電話での話では
ビデオボードの故障。内蔵電池もカレンダーなどのためだけでなく
起動にまるで関わっていないわけではないので、原因の一つとして
考えられなく無いという事でしたが、使用中に頻繁にカレンダーや時計が
狂ったこともないので、今回の直接原因ではないかなぁ。。。

で、修理受付をして、業者に取りに来てもらうことになりました。
翌日すぐにでもピックアップにいけると言われましたが
パワーアップしまくったiMacをそのままAppleになんて送れません。。。
もういちど開けて、初期状態に戻してから送らないと。
ということで数日後に引き取りをお願いし、慌ててまた分解組み立て作業です。
もうかなりイヤな作業。裏のボディーカバー外すのなんか手慣れて来ちゃいました(苦笑)

運送業者に引き取りに来てもらってから数日。。。
やっと修理工場から連絡が入りました。
「ビデオボードを新品に交換(約3万円)で直ります!!」とのこと。
すでにこいつの改造に7万円を超えるお金をつぎ込んでいます。
いまからそれと同じくらいかかるなら諦めますが
3万円なら我慢して直すしかないでしょう!!
修理をお願いしました。

数日後、連絡がありました。修理は順調に進み、iMacの返却の見込みを連絡してくれました。
修理の支払は着払いで運送業者に支払います。
ということで、運送業者が配達前に連絡を入れてくれることになっていました。

それから数日。。。
朝一でヨメが出かけ、一人で仕事をしているときに電話が鳴りました。

業者「Appleからのお荷物をこれからお届けします」
オレ「これからって、いつ?着払いで支払があるから
   前もって連絡くれるって話だったはずだけど」
業者「ええ、なのでいま電話させていただきました。
   10分くらいでつきますので」

ヨメ(=経理)が出かけていて、この事務所のどこに金があるんだ?
自分の財布の中に3万もないぞ!!

オレ「いや前もって連絡って、前日とか、朝連絡して午後とかじゃないと!」
業者「あのぉ〜風が強くて聞き取れないんで、もう近くなんで!」
オレ「いや、近くだろうがなんだろうが、来てもらっても払う金いまないんだって!!」

  プーップーップーッ・・・

なんだよそれっ!!!
間もなくしてトラックが家の前に止まります。
しかもさっき電話で説明したのに修理の終わったiMacを玄関まで運んできました。

オレ「いま払うお金手持ちでないんだよね。いまから10分後に行きます!って言われても
   用意できてないこともあるでしょう。何百円じゃないんだから・・・」
業者「連絡するように言われてたんで、さっきしたんですが・・・」
オレ「だから前もっての連絡ってもっとはやくするもんじゃないの?
   で、持ってきてくれたはいいけど、ここで支払いできないと受け取れないんでしょ?
   先に物だけもらっていいの?支払あとでいいの?」
業者「ダメです」
オレ「♯※@&〓k♭仝・・・・」

オレ「あのね、仕事で使っている物だし、前もってわかっていればお金も用意して
   すんなり引き取れたならすぐにでも使いたい訳よ!!」

実際、作業マシン1台になって不便な思いをしていたし
なんだか話しぶりもいいかげんな業者に腹が立ってきました。

オレ「このまま引き取れないなら、また来てもらうしかないんでしょ?」
業者「そうですね、いつならいいですか?」
オレ「夕方また来てくださいよ。お金用意しておきます」
業者「じゃあまた来ます!!」

業者が引き上げていくと、なんだかまた腹が立ってきました。
なんでこんなことになってるのさ?
Appleに電話します。配送前に連絡するのは
指定業者が責任を持って行うことになっているということで
事の事情を全て説明すると「申し訳ございません」と。。。
今度は持ってきた業者に連絡。お客様窓口で説明すると、
やはりドライバーの連絡がおかしいと言うことになり、営業所に注意しますとのことでした。
まぁ〜仕方がありません。夕方までにお金を用意して待ちましょう。

夕方になりました。またあのドライバーさんから連絡が入ります。
支払代金も用意できたので、待ちに待ったiMacとご対面です。
業者が引き取り時に用意して入れていった、
精密機器専用のすっごく大きな箱が玄関に置かれました。

オレ「この箱ってうちの物じゃないけど、これはうちで処分するの?」
業者「はい。そうなります」

まぁ〜修理に実費以外タダなんだし、ゴミくらい始末してもいいか。。。
支払いを済ませ、業者は車に戻っていきました。
しかし、どう見ても使い捨てするような箱ではありません。
まだ家の前にトラックが止まっていて、伝票を書いていたので、
箱を持ってドライバーの所に行きました。

オレ「ホントにこれうちで捨てるの?これ使い捨てじゃないんじゃないの?」
業者「いえ、これは置いていくことになってます」
オレ「今時、ゴミだってタダで捨てられなかったりするけど、
   本当に客の方で処分する物なの?」
業者「ええ、そうなってますから」

微妙に納得がいかないまま業者は帰っていきました。。。
残されたでかい箱を見つめつつ

オレ「絶対にこれ使い捨てじゃないよっ!!」と思い
置いていった伝票から営業所の連絡先に電話しました。
そして電話で出た人に事情を話すと・・・

「それはこちらで回収する物です!申し訳ありません。すぐに連絡して取りに行かせます」

しばらくしてさっきのおじさんが箱を取りに来ました。
今日3度目のご来店です(笑)
もうここまでくると呆れてきます。いったい1個の荷物運ぶのに
何往復してるんでしょう。それじゃあ仕事の効率悪いって!!(笑)

とにもかくにも、余計な騒動を挟みましたが
帰ってきました!iMac!!
さっそく起動してみるとちゃんと立ち上がります。
やったぁぁ〜〜〜〜!!!と喜びますが、
またこいつを改造状態にしないといけないんだった、、、

修理が帰ってくる前に、秋葉で内蔵電池も購入したので、開けるついでに交換します。
内蔵電池を買いに行ったときに、ダメもとで前回壊したリスタート用のアダプタを探しました。
HDDなどを購入したMac専門のショップでも発見できずにいましたが
大手のショップのフロアの片隅に、ほこりをかぶり隠れるように棚に置かれた物を発見!!
自分が壊した物と同じ物!!!やったぁ〜〜〜完璧。

その夜、家族が寝静まってから、もう何度目になるのかわからない
iMacを開ける作業をしたのでした。。。

現在、ファイルサーバーマシンとして大活躍中です!!
ただ一つの問題は、最新のマシンについてきたOS Xを入れたせいなのか
起動するたびに「mac-boot」とコマンド入力し、enterキーを押さないと起動しません。
OSがiMac仕様じゃないからおこるんでしょうけど
なんでMac使ってて、コマンド入力して起動してるんだ?(笑)

サーバーマシンで電源入れっぱなしなので
滅多にこの作業をすることはないので良しとしています。。。