モトリークルーに命を捧げる、遅れてやって来たLA狂い咲き・遅咲き狂人
■No.06/プリティー・ボーイ・フロイド(アメリカ)

すでに時代遅れとされる頃に出てきてしまったケバイ4人組。スティーヴ“sex”サマーズ(Vo)、クリスティー“krash”メジャース(G)、ビニー・チャス(B)、ケリー“the mouth”ケイン(Dr)って名前もどうなの? 見た目もモトリーなら、ヴォーカルの声質もモトリーだった。髪の色も3人が黒髪・1人が金髪とこれまたモトリー。そしてデビューアルバムには、モトリーがメジャーデビュー前のクラブでよくプレイしていた“Toast Of The Town”をカバーしている。モトリーのコピーバンドかよっ!!ここまで悪魔集団モトリーに傾倒しているのだから、この4人組も紛れもない悪魔集団。時代遅れな毒々しさを武器にしたが、あまり広く民衆の心には浸透しなかった。はっきり言ってメジャー進出前の方が噂が噂を呼び注目を集めていたものだ。デビュー・アルバム収録の“48 Hours”は、映画「ベストキッド3/最後の挑戦」のサントラにも収録されている。これまた中途半端なサントラに曲を提供しちゃってる、Mr.中途半端なLAメタル悪魔だ。時代に飲み込まれ消えて行くが、数年前に5人組となって再登場した。熱心な信者がまだいたと言うことか?やっていることはデビュー当時と変わらなかった。楽曲のみならず、サウンドクオリティーまでデビュー当時と変わっていなかったのには驚いた。いやそれ以下だったかも・・・相変わらず時代遅れのケバケバしさで民衆を恐怖に陥れている。